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兵庫県 大谷淳さん
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最近思うこと
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1995-12-26
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4KB
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15 lines
【ビジュアル…】
僕は良く写真を撮っているので、時々Macでフォトレタッチなるものをすることがある。しかし僕のMacはメモリを8Mしか積んでおらず、フォトレタッチをするにはつらい環境である。当たり前のことながら、サイズの大きい画像ほどメモリを食うので大きなファイルは加工できない。仮想メモリを使えば可能なことは可能なのだが、スピード的に使う気にはならない。そこでだ、なぜこんなにもメモリを食うのだろう。それは画像データが大きいからだ。きれいに印刷するために解像度を上げると、データが大きくなってしまう。しかし、印刷なんか考えずにモニタで観ることを前提にすれば、解像度は72dpiで十分だ。「紙」というメディアが足かせとなって、作業を重くしているのである。クオリティー面でいってデジタル写真は、銀塩写真には到底かなわない。写真を「見る」ならデジタルでも十分だが、「観る」ためにはやはり印画紙以上のものはない。現在存在している写真のうち、「観る」写真はほんの一握りしかなく、残りのほとんどが「見る」写真である。
ところが、幸いなことにデジタルメディアが急速に普及してきている。だが僕はなにも紙が悪いメディアだとは思っていない。紙には紙の良いところがあるし、紙でないといけない事だってある。でも紙で見せる必要のないものを、紙で見せる必要はないのではないか。もしこのままデジタルメディアが普及して、「紙」が無くなってしまったら、「見せる」分にはパソコンにとって楽な時代になってくるのではないか。
しかしCGを紙で「観る」となるとやはり、解像度を上げなくてはいけない。残念だが仕方ない。個人的にはドットのあれてるほうが、CGらしくて好きなのだが…。
【マルチメディア…】
最近よく「マルチメディア」という言葉を耳にするが、僕自信、この言葉について正しい答えを挙げることは出来ない。そもそもこの「マルチメディア」という曖昧な言葉がいけないのだ。日本語にしろ英語にしろ、曖昧な言葉が存在するのだ。この「マルチメディア」は英語の曖昧な性格がでているのではないか。この言葉が混乱の原因なのだ。誰かこの曖昧な言葉を、適切な日本語に訳してくれないものだろうか。まぁそのためには「マルチメディア」を確実に理解しなければならないのだが…。
【電話料金…】
現在は有料の通話料は将来無料にならないのだろうか。
インターネットなど現在のネットワークの進歩を見ていると、将来電話線は現在の道路と同じようになるだろう。人々は仕事のために電話線を通り、買い物のために電話線を通るようになるだろう。そりゃ今だって通勤や買い物に行くために有料の交通機関を利用することもあるが、何も自宅を出たとたんお金を払う人はいないだろう。駅やインターまでは無料だろう。電話回線も近所(低速)までは無料にして、遠距離(高速)は有料にすれば良いのではないか。電電公社もNTTに変わってしまってし、無理なのかなぁ。
【僕の想う近未来…】
僕には、我が家に始めてパソコン(DOS機)なるものがやって来たとき(4年前)、パソコンにはこういう事が出来るんじゃないかという想像があった。その想像とはそんなに大したものではないのだが、「毎日、朝起きるとパソコンを起ち上げて、新聞社から送られてきた朝刊を一覧し、興味のあるところをプリントアウトして読む」というものだった。しかしその頃の僕はパソコンのことは、全くといっていい程知識がなく、この想像はほとんどぼくの夢のようなものだった。だから徐々にパソコンの現状が見えてきた時、僕はなんてことを想像していたのだろうと思った。そのパソコンが父のものということもあって、僕はゲームぐらいしかせず、パソコンにあまり興味を示さなかった。
そして時は過ぎ今から約1年前。'95年のMac Expoの前後1ヶ月くらいの間に、僕のまわりで3人もMacを購入したこともあり、Macに興味を持った僕もワープロ代わりのつもりでMacを購入した。そして勉強のつもりでMac雑誌を買いあさったところ、たった3年でパソコン界は様変りし、僕が想像していたものに近づいていた。それどころか、それを追い越そうともしていた。最近新聞で読んだのだが「フジ産経グループが新しい新聞サービスを始める。」とあった。それは僕の想像をこえていた。毎朝データが発進されるまでは僕の想像と同じだったが、このサービスはその受信したデータを、携帯用のリーダーに読み込むことが出来るのである。4年前の僕にはデータを持ち歩くといった概念が無かったのである。「技術は確実に進歩している。」僕はそう思った。
このままいくと、パソコンは新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、に継ぐ新しいマスメディアになるのではないか。もしかすると既在のマスメディアを消し去ることになるかもしれない。パソコンが本当の意味で「パーソナル」になる日はそう遠くはないはずだ。